直線上に配置

解説

フレーム
○医学生、実習期間、班ごと
 滋賀医科大学では、毎年八月から翌年二月までの七ヶ月間にわたり、解剖学講座の教官の指導の下に、第二学年の学生約百名が、お一人のご遺体を、三名一組となって解剖させていただいております。

○系統解剖
 系統解剖は、医学および歯学部学生の「人体解剖学実習」の中で、ご遺体を系統的に解剖することにより、人体の構造を勉強する解剖を言い、「正常解剖」と呼ぶこともあります。

○受け入れ
 ご遺体が大学に到着後、しゃくなげ会代表の方にご臨席いただき、大学の霊安室で大学職員および学生が参列し、「献体受入式」を行っています。
 この式には、ご遺族にもご出席いただいておりますが、大学としては、ご遺族のご出席がなくても、教育の一環として、必ず、学生(原則として、一回六名)を参加させて執り行っています。
 また、この席で、ご遺族に対し大学長名の感謝状を贈呈しております。(ご欠席の場合は、後日、郵送させていただきます。)

○保存
 ご献体いただきましたご遺体は、今日斯界で考えられる科学的な最良の方法により防腐処置を施し、遺体保存室の一定の温度に保たれた保管庫で、一体づつ丁重に保存しています。
 なお、俗に言われる『ホルマリンのタンクにつける』というようなことは行っておりません。

○解剖学実習
  実習の前後には、毎回、必ず黙祷を捧げ、医学の発展のために自らのご遺体をご提供いただいた故人およびご遺族に感謝し、そのお気持ちにお答えするよう、日々努力するよう指導しています。
 また、解剖学実習の全課程が終了した時点では、解剖をさせていただいた学生が、お花を捧げ、自らの手で丁重に一体づつ納棺をいたします。

○面会
 解剖学実習が始まる以前においては、ご希望があれば本学霊安室において、ご遺体と面会していただくことも可能であります。(平日のみ10:00〜16:00)
 希望される場合は、予め、しゃくなげ会事務所または学生課にご一報いただくようにお願いをしております。

○局所解剖
 また、本学においては、医学部を卒業し、医師の免許を取得した後、改めて、自分の専攻する分野について系統的に人体構造等を勉強したいという医師が卒業後の自主研修の一環として、ご献体いただいたご遺体を解剖させていただいております。 この解剖を、本学では「局所解剖」と呼んでおります。

○医療関係の学校
 滋賀県内にある、看護学校、理学療法士、作業療法士などの医療系の専門学校の見学を受け入れており、滋賀医科大学だけでなく県内のすべての医療系の学校の勉強に役立たせていただいております。

○基本的な考え方
  滋賀医科大学では、基本的な考え方として「人体解剖学実習」を単に人体構造の理解だけに止まらず、人間教育、情操教育の場として位置づけ、ご遺体に接することにより、献体者の崇高なご意思を深く意に体し、生命に対する敬虔さを培うことを重要な学習目標として来ました。
 したがって、本学の解剖学実習は、ご遺体を受け取ることから始まり、解剖の後、ご遺骨をお返しすることで終わるものとし、これらのすべてを学生の手によって行い、「ご遺体こそは尊き師なり」の精神を教育の基本としております。

トップ アイコン
トップページヘもどる

直線上に配置