ごあいさつ

 平成22年4月1日付で、木村宏教授の後任として分子神経科学研究センター長に就任いたしました。木村宏教授が発展させてきた分子神経科学研究センターの伝統を継承し、神経難病の解決に向けて全力を尽くす所存ですので、 皆様のご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。  


 分子神経科学研究センターの前身は、平成元年に設立された分子神経生物学研究センターです。当時、木村宏前センター長が教授として、私が助手として着任し、2名からの出発でした。その後、センターの業績があがるにつれて スタッフの数も次第に増加し、現在では、教授2名(欠員1名を含む)、客員教授1名、准教授2名、助教3名(欠員1名を含む)、特任教授1名、特任助教2名、ポスドク(非常勤研究員)2名の陣容となり、これら研究者を支える 研究補助員も4名採用しています。これら教職員一丸となって、神経難病の解決を目指して邁進する所存です。

 分子神経科学研究センターは、昨年改組により神経難病病因学分野(西村正樹准教授ほか)、神経難病診断学分野(遠山育夫教授ほか)、神経難病治療学分野(漆谷真准教授ほか)、神経難病モデルザル開発分野(高橋良輔客員教授ほか) が誕生し、それぞれ「神経難病を知る」、「神経難病を見つける」、「神経難病を治す」、「神経難病モデルを作る」をテーマに研究活動を開始しています。本年4月1日から、文部科学省プロジェクト経費「統合的分子イメージングプロジェクト」 (3年)がスタートしました。本年の分子神経科学研究センターは、この「統合的分子イメージングプロジェクト」のはか、各分野ごとに外部資金を得て研究活動を推進します。6月26日(土)には、研究成果の社会への還元を目的に、一般市民を 対象にした「公開講座」を予定しています。9月には、漆谷真准教授が中心となり、国内外から著名研究者をお招きして、分子神経科学研究センター国際シンポジウムを開催する予定です。本年もご支援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

平成22年4月1日      

分子神経科学研究センター長・教授     遠山育夫