研究活動

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研究活動
 T.基礎研究のテーマ「気道炎症の病態とその制御」

  1 上気道の生体防御機構と気道炎症
      
    1)気道炎症における粘液産生・分泌とその制御
      
    2)病態気道における上皮細胞の再生と分化

    3) 慢性気道疾患における組織リモデリングとその制御

    4)気道炎症における凝固・抗凝固因子の新たな役割と、凝固・抗凝固因子をターゲットとした新たな治療法の開発

    5)鼻腔におけるNO作動性神経の役割

    6)嗅覚障害の病態と回復への試み

    7)インフルエンザウイルスに対するワクチン療法の開発
      (病理学教室との共同研究)

    8)アルツハイマー病の早期診断法の開発
      (分子神経科学センターとの共同研究)


  2 自然型・獲得型免疫における気道上皮細胞の新たな役割
   (米国Mayo Clinic免疫アレルギー部門との共同研究)


     1)上皮細胞が産生するサイトカイン、TSLP、IL-33、IL-25の放出とその作用について      

     2)IL-33受容体ST2の作用と新たな役割について
      

  3 上気道の好酸球性炎症の病態解明とその制御

     1)好酸球性ムチンの病態について

     2)好酸球と上皮細胞の相互作用の解明と新たな治療法の開発

U.臨床研究
     
     1 アレルギー性鼻炎(花粉症)の薬物療法、免疫療法、手術療法

     2 慢性副鼻腔炎の薬物療法

     3 鼻内視鏡手術の新たな展開(韓国Kyung Hee大学耳鼻咽喉科との共同研究)

     4 嗅覚味覚障害に対する治療

     5 先天性難聴に対する遺伝子診断

     6 聴力改善を目指した鼓室形成術への取り組み

     7 音声改善手術の臨床研究

     8 喉頭部分切除術や喉頭亜全摘手術などの音声機能温存手術への取り組み

     9 経口的咽頭腫瘍手術などの低侵襲手術への取り組み

     10 睡眠時無呼吸症候群に対する手術療法の改良(社会保険滋賀病院との共同研究)

     11 頭頸部癌に対する集学的治療


     12 既存標本を用いた頭頸部腫瘍とヒト乳頭腫ウイルスとの関連についての研究(琉球大学との共同研究)
     

        頭頸部腫瘍とヒト乳頭腫ウイルス研究の概要:
 鼻副鼻腔・中咽頭・喉頭乳頭腫の一部にヒト乳頭腫ウイルスの関与が示唆され,乳頭腫の約10%で癌化することが報告されているが,乳頭腫からの癌化に乳頭腫ウイルスがどのように関与しているのかは解明されていない。また頭頸部癌の一部にヒト乳頭腫ウイルスの感染が証明され,ウイルスの種類による治療への反応(特に放射線治療に対する反応),ウイルス感染有無による疾患予後が異なることが報告されるようになってきた。そこで乳頭腫からの癌化メカニズム及び頭頸部癌発生における乳頭腫ウイルスの役割を解析するために,これまで当科で手術をおこなった症例の乳頭腫標本,癌化標本,癌標本(いずれもパラフィン切片)を用いて,乳頭腫ウイルスの種類,感染部位,関連するSCC抗原,P53, P16(免疫組織化学法)の同定を行うさらにこれらの研究結果と治療予後の関連を検討する。本研究により,頭頸部癌・鼻副鼻腔乳頭腫の病態解明が進むことが期待できる。 

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