ちょっと前の雑記


 このページは、またどこかに遁走しました。

run away  


2015.2.20

 2月17日、19日に臓器生理学Iと神経生理学の再試験を行いました。採点基準を
極めて甘くしましたが、それでも合計で10名余りが合格点に達しませんでした。こ
れらの学生は、勉強の方法から真面目に考えて欲しいと思います。そのために、該当
者+αには近いうちに集まって貰おうと考えています。


2015.2.10

h26_zouki shiken  2月6日に平成26年度 神経生理学の試験を行
いました。例によって、ⅠとⅡが等担当で各30点、
Ⅲ〜Ⅴが小山担当で各20点の合計120点で採点
しました。右のグラフに結果を示していますが、
出来は極めて悪いようです。

 臓器生理学の試験でも感じましたが、勉強は
しているものの知識があやふやで、記述式だと
誤りが目立つ答案が多かったようです。該当す
ると自覚しているものは、再試までにしっかり
学習して欲しいと思います。

Ⅰ.   小脳顆粒細胞(細胞内 Na+濃度は15 mM, K+濃度は100 mMとする)の培養
     (37ºC)において, 細胞外液のNa+濃度が150 mM, K+濃度が5 mMであるとき
     の静止膜電位を Nernst の式を用いて計算せよ。また、細胞外液のK+濃度を40
     mMにしたとき、どのような変化が起きるか説明せよ。ただし、log10e=0.43,
     log102=0.30, log104=0.60, log105=0.70, 気体定数=8.31, ファラデー定数
     =9.65 x 104とする。

Ⅱ.   海馬のLong term potentiation (LTP)もしくは小脳のLong term depression
     (LTD)のどちらかについてその現象が起きている神経回路を図示しながら説明し、
     そのメカニズムや意義について述べよ。

Ⅲ.  神経筋接合部の電気現象について説明せよ。

Ⅳ.  興奮性と抑制性のムスカリン受容体について説明せよ。(存在部位、機能、
     細胞内メカニズム)

Ⅴ.  皮膚と筋の求心性神経(Aβ、Aδ、C、GIa、GIb、GII線維)について説明せよ。

 Nernst の式は毎年出題しており、勉強していると思われるのですが、応用が利かな
いのは理解がやや浅いためでしょう。計算は少しヘビーで、logの底の変換公式を覚え
ていないものもいたようですが、過程があっていれば部分点を付けています。

 Ⅱについては、講義である程度力を入れて説明したつもりでしたが、なかなか伝わっ
ていないようで、反省点です。


2015.1.29

 1月23日に平成26年度 臓器生理学Iの試験を行いました。問題は、

Ⅰ. 内分泌ホルモンにによる恒常性維持と、神経支配によるそれとの違いを列挙し、
    具体的なホルモン系を1つ例に挙げて説明せよ。

Ⅱ. 心電図12誘導の1つの正常波形を示し、各成分の起源を、その時の心臓内の興奮
    部位や起電ベクトル、心筋細胞の活動電位にも言及しながら説明せよ。

Ⅲ. 視神経の半交叉についてを説明せよ。その意義も述べよ。

Ⅳ. 蝸牛において周波数の選択性を上げるメカニズムを説明せよ。

Ⅴ. 胃液分泌に対する自律神経と消化管ホルモンによる調節機構について説明せよ。

Ⅵ. ビタミンB12の吸収について説明せよ。

Ⅶ. 寒冷時の体温調節機構について説明せよ。
h26_zouki shiken

 ⅠとⅡが等担当で各30点、Ⅲ〜Ⅶが小山担当で各12点の合計120点で採点しました。例えば心電図は、陣内先生の講義に加えて実習でも学んだ内容を含んでいますが、正常心電図が書けないものが多かったのは大きな問題で、来年度の講義・実習への課題だと思われました。。




2014.12.24

 12月19日に平成26年度 臓器生理学I 実習の試験を行いました。問題は、

A. 誘発筋電図のH波が記録されずに、M波の振幅は正常だったとき、どのような
    原因が考えられるか、全て述べよ。

B. 次の文章が正しい場合は「○」と書き、間違っている場合には適切に訂正せよ。
     (但し、下線が引いてある部分は訂正しないこととする。)

  1. 上腕動脈で測定した収縮期血圧が125mmHg、拡張期血圧が83mmHgの場合、
      平均血圧は104mmHg。
  2. 上腕にマンシェットを巻いて、上腕動脈を少しずつ圧迫していき、手関節での
      脈が触れなくなった値が拡張期血圧である。
  3. 立位で、心臓の高さに挙げた上腕での収縮期血圧が120mmHgだったとき、
      136cm下の下肢での収縮期血圧は110mmHgである。(但し被検者の循環器
      系には異常がない。)
  4. 心音のI音は僧帽弁狭窄により減弱する。
  5. 吸気時に生じるII音の分裂は三尖弁の閉鎖が遅れることによる。
  6. 心臓全体が脱分極する時には、陽性電位(上向きの振れ)が記録される。
      拡張期血圧が83mmHgの場合、
      平均血圧は104mmHg
  7. aVR誘導のp波が上向きであるのは正常である。
  8. 平均電気軸が+90°の場合、aVF誘導のQRS群の陽性成分は陰性成分より大き
      い。
  9. 誘発筋電図においてH波の潜時がM波の潜時よりも長いのは、α運動線維よりも
      Ia群線維の直径が太いためである。
  10. 正中神経(運動神経)の伝導速度を計測すると58.2m/secであった。電極間
      距離は25.2cm、近位点刺激による潜時は7.4msecであれば、遠位点刺激によ
      る潜時は11.7msec。
h26_jisshu shiken

 両問とも、実習で学んだと思われる基本的な
ことを問うていますので、右のグラフに示す通り
ほとんどの学生が合格点でした。しかしながら、
解答の内容を見ると、自主的に学習したことが
書いてある答案は数えるほどだったのが、やや
残念でした。




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