睡眠センターでは、睡眠時無呼吸症候群を含めた睡眠障害全般の診断と治療を行っております。大学病院の特徴をいかし、各診療科と連携しながら、質の高い睡眠診療を提供しております。
睡眠障害の正確な診断のために、持ち帰り検査として、睡眠時無呼吸症候群の在宅検査を行っております。さらに精査が必要な場合には、入院検査として、終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)を週7件、反復睡眠潜時検査(MSLT)を週4件実施しております。
診察には、日本睡眠学会認定医師、日本睡眠学会認定技師があたります。(睡眠学会認定施設Aを取得)、
精神疾患の初期症状として睡眠障害(不眠・過眠など)が出現する場合があり、症状によっては精神科医師と連携して治療にあたります。
いびき・睡眠時無呼吸
朝起きられない・日中眠い
手足のむずむず感
寝言や手足が勝手に動く
寝つきが悪い・何度も目が覚める
熟睡感がない・疲れが取れないなど。
※睡眠時無呼吸症候群
「睡眠時無呼吸症候群」は寝ているときに気道が狭くなり、何度も呼吸が停止する病気です。症状には、大きないびき、無呼吸、夜間頻尿や起床時の頭痛、日中の眠気、倦怠感、熟睡感の欠如などがあります。 長期間未治療でいると、高血圧、心筋梗塞や脳血管障害の原因となるので、生活習慣病の合併など注意が必要です。
※過眠症
十分な睡眠時間が取れているにもかかわらず、日中も眠気が持続し、集中力が低下します。朝起きられない、もしくは昼間に寝込んでしまい、日常生活に支障をきたす場合もあります。夜間の睡眠不足や夜更かしが原因である場合も、睡眠時無呼吸症候群、概日リズム障害が隠れていることがあります。
※周期性四肢運動・むずむず脚症候群
脚の内側から不快な感覚があらわれて、寝付けなかったり、何度も目が覚めたりします。特に夕方から夜にかけて起こり、足を動かすと不快感がなくなることが多いものです。しばしば治療が困難な不眠症と間違われます。
※レム睡眠行動障害(RBD)
寝ているときに夢に関連して、寝言や体が動く病気です。高齢者に多く、隣で寝ている人を叩いたり、ベッドから転落しけがをする場合もあります。当センターでは診断後、専門のRBD外来に通院していただきます。