

医療情報部は、病院内の診療に関わるすべての「医療情報」を専門的に扱う診療・教育・研究支援部門です。質の高い医療に貢献すべく、1987年に設立された「医学情報センター」を前身として、2001年に設置されました。
現在、病院情報システム(電子カルテ等)は、検査機器、薬剤処方システム等の多様な部門システムと連携しており、24時間365日休みなしで 安定稼働が求められる病院の心臓部です。医療情報部では、 まず何よりも患者さんの個人情報を確実に守れる環境を作ること、 その上で先進的なIT技術やAI(人工知能)等の積極的な導入にも チャレンジすることで、医療の質の向上と医療従事者の業務効率化 を目指しています。
そのため、医療情報部は、医師・看護師・臨床検査技師・薬剤師などで構成されており、クオリティマネジメント課医療情報係の技術系・事務系職員との協力体制を築いています。また、医療従事者が診療に専念できる環境を実現するために、医療情報部連絡協議会などを通じて、各診療部門とも密に連携しています。さらに、医療情報部の医師は自ら日常の診療も行い、医療情報を扱うことで、医療現場におけるさまざまな気付きを柔軟にシステムに取り入れ、システムに不具合があればいち早く察知して対策することで、患者さんに対してのみならず医療従事者に対しても、やさしい病院情報システムを提供できるように心掛けています。
こうした医療分野と情報分野の橋渡しができる人材を育成し、積極的に医療に携わることで、医療の安全性を向上し、病院の効率化や意思決定サポートにも貢献します。
当院では診療データをしっかりと守りながら効率よく運用するため、2010年に初めて電子カルテが導入され、2021年にはそれから数えて第3期にあたる電子カルテ(愛称 Niho3)に移行しました。また、検査・放射線・薬剤・栄養・手術などの部門システムとの緊密な連携、外来患者案内表示盤システム、スマートフォンを用いた患者呼び出しシステムなどの導入で患者サービス向上にも貢献しました。
最近では、2024年の新病棟(E棟)Ⅰ工区整備と2026年のE棟Ⅱ工区整備にも貢献し、医療情報部の機能の一部をその中に移転しました。
現在は、2027年に予定している病院情報システム(第4期電子カルテを含む)の更新と、2028年に予定している病院情報ネットワークの更新に向けた準備を進めています。
同時に、昨今脅威となっている医療機関へのサイバー攻撃に対抗するため、そうしたことを想定した訓練を含め、情報セキュリティを強化し、患者さんにこれまで以上にご安心いただける環境の実現に向けた取り組みを続けています。
滋賀医科大学は滋賀県全域をつなぐ医療情報連携ネットワーク「びわ湖あさがおネット」の構築にも早くから協力しており、病院間または病院と診療所・訪問看護ステーション・介護施設から自宅介護までを繋ぎ、患者さんが安心して暮らせる医療環境を実現するために日々がんばっています。