輸血・細胞治療部には、村田誠(部長、血液内科教授)、南口仁志(副部長、輸血・細胞治療部病院准教授)、西村理惠(輸血・細胞治療部特任助教)ら3名の医師と2名の臨床検査技師および1名の造血細胞移植コーディネーターが配置されており、血液製剤の適正使用、輸血検査、血液製剤や再生医療等製品(間葉系幹細胞など)の管理及び供給、自己血採血などの業務を行っています。
血液製剤はコンピューターによる一元管理を行い、効率的な血液製剤の供給を行っています。また、近年種類が増えつつある再生医療等製品に対応できるようコンピューター一元管理システムを導入しました。
臨床面では、貯血式自己血採血や、各診療科からの輸血や化学療法に関する相談、血液疾患や小児固形腫瘍に対する造血幹細胞移植、免疫療法におけるリンパ球採取などを行っています。
また、認定造血細胞移植コーディネーター、造血細胞移植認定医、細胞治療認定管理師および日本骨髄バンク調整医師として、当院で実施する骨髄移植、末梢血幹細胞移植、臍帯血移植、骨髄採取、末梢血幹細胞採取および再生医療に携わっています。
輸血検査は、ガラスビーズ法による自動検査機器を早期に導入し、時間外や休日においても精度の高い検査結果を報告しています。
2002年6月よりコンピュータークロスマッチを導入し、検査業務の省力化、血液製剤準備時間の大幅な短縮、余剰な準備血液製剤の削減を実践しています。また、検査部の臨床検査技師と合同で輸血業務の24時間体制を築き、適正な輸血医療に努めています。
2006年9月より輸血用血液製剤のオーダーリングシステムを導入し、ベッドサイドでは医療情報端末を用いた確認照合システムを利用し、輸血過誤防止に努めています。
輸血・細胞治療部は、日本輸血・細胞治療学会I&A認定施設であり、2018年3月にISO15189の認定を取得し、より安全な輸血管理に向けて継続的な改善を図っています
赤血球の表面に異常な抗体が結合していないかを調べる検査で、輸血の前に行われる重要な輸血検査の1つです。